ご覧いただきありがとうございます。
前回記事で書いた簿価と時価については理解できましたでしょうか?
まだ見ていない方はぜひ下記記事を先にお読みください!
今回はこの簿価と時価も関わる非課税枠の再利用について、今回はまとめていきます。
よくある質問シリーズ⑤非課税枠の再利用とは
非課税枠の再利用とは、保有しているものを売却することで、非課税枠を一度空け、空けた枠を活用して
再度購入が可能になること。図に示すとこんな感じ。
極端な例ですが、5年目までつみたてを行ったものを一読全部売却すると、6年目は枠が復活し、
また積立で買い付けが可能です。この時に使う金額が、「簿価」になります。
よくある質問シリーズ⑤非課税枠の再利用:注意点①
例えば2024年2月にボーナス設定で360万円一括で購入したものを、同年4月に全て売却したとしても、
枠が復活し再度360万円購入できるのは、2025年1月が最短となります。
複利効果を生かすためには、投資が出来ていない空白の○○ヶ月を作らないように注意しましょう。
よくある質問シリーズ⑤非課税枠の再利用」注意点②
例えば、下記の図のように、つみたてを継続していき、5年目の途中で一度全部売却したとしましょう。
さてここで問題です。翌年6年目はMAXでいくら買い付けができるでしょうか???
1800万円丸々買える!と思った方!注意が必要です!
正解は・・・
つみたて投資枠の年間投資枠120万円と成長投資枠240万円の合計360万円が限度額となります。
売却して一気に枠が空いたからといって、これ以上の金額を一気に投資することはできません。
よくある質問シリーズ⑤非課税枠の再利用 注意点③
ここであの簿価が再登場!非課税枠は購入した時の取得価格(簿価)で管理します。
つまり非課税枠の復活は売却した金額(時価)ではなく、「購入した時の取得価格分(簿価)」で復活します。
例えば、購入時の取得価格1800万円(簿価)の資産が3000万円(時価)に値上がりし、
この3000万円(時価)をすべて売却しても、翌年の空き枠は当初の取得価格である1800万円となります。
よくある質問シリーズ⑤非課税枠の再利用 まとめ
いかがだったでしょうか?この非課税枠の再利用という制度はうまく活用すると、有効的である一方で、
時価?簿価?買い付け可能額って?といった今日まとめた部分が、若干複雑な点もあります。
非課税枠の再利用については「投資している商品を変えたい」「リバランスをしたい」といった際に活用する
ケースが想定されます。制度をきちんと理解して、うまいこと活用しましょう。
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