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今回から、「CFP合格への道」シリーズとして、各科目の勉強方法について詳しく書いていきます。
第一回目の科目は「金融」です! CFP界隈で“ラスボス”と称される金融に、どのように挑んだのかを公開します。
全科目共通の勉強方法については過去記事をご覧ください。
CFP合格への道 ③金融の出題範囲
金融の出題範囲を過去のデータからまとめると、以下の通りです:
- 時事問題・経済指標・金融市場
- 預貯金関係(計算や文章問題など)
- 債券の計算(デュレーションなど)
- 株式の計算(指標、制度、財務諸表の読み取りなど)
- 投資信託(譲渡時の計算、分配後の個別元本、トータルリターンなど)
- ポートフォリオ(相関関係、CAPM、共分散、シャープレシオなど)
- 外貨建て商品(外貨建ての計算、外債など)
- デリバティブ(先物取引、オプションなど)
他の科目同様、文章問題と計算問題が織り交ぜて出題されますが、計算問題の比重がやや高い印象です。
金融が最難関とされる理由は、何と言っても「過去問が通用しない」という点です。
債券や投資信託、デリバティブ分野では過去問の焼き増し問題も一部ありますが、金融は他科目と比べて圧倒的に過去問の再利用が少なく、さらに「時事問題」が出題される点が難易度を上げています
CFP合格への道 ③受けた順番と勉強方法
過去問を見た際、「他の科目と一緒に勉強できるレベルではない」と判断しました。そのため、受験計画を立てた際に金融は最後に受ける科目としました。この作戦が功を奏し、結果的に合格することができました。
他の科目ではボーダーギリギリの30点前後ではなく40点台を目指して勉強しましたが、金融は直近5年間の平均ボーダーが25.2点と低かったため、30点を確実に取る勉強に切り替えました。その結果、32点で合格することができました。
1.精選過去問で勉強し、ボーダーまでの土台は対策する。
過去問が通用しにくいとはいえ、出題傾向が似ている部分もあります。精選過去問集を使い、基礎的な解き方を身につけましょう。
特にデュレーション、投資信託、ポートフォリオの分野は計算問題の出題形式が似ているため、確実に得点できるよう対策を進めます。この分野を抑えることで、20点程度は得点可能です。
2.捨てる分野を作る。無理して全部を対策しようとしない。
金融では、すべての分野を対策するのではなく、捨てる分野を作る選択肢も有効です。
私は「外貨建て商品」を捨てる分野とし、対策の時間を他の分野に集中させました。試験当日は「財務諸表の読み取り」と「外貨建て商品」を後回しにし、残り時間で取り組む戦略を採用しました。これにより、時間配分を最適化しつつ得点を伸ばせました。
3.新聞・各種公表資料の読み込み
金融では時事問題が出題されます。配点自体は3点~5点くらいですが、ここは確実に点を取りたい分野です。
対策として新聞を読みましょう。日経新聞以外でもOKです。スポーツ新聞はNG!
新聞を読み続けることで、「日銀が短観を発表」「金融政策決定会合で〇〇が発表された」といった出題に対応できる知識が自然と身についてきます。また、日銀の「金融システムレポート」や「年次経済財政報告」なども重要です。試験前3ヶ月以降の資料は、問題作成が既に終了している可能性が高いので読む必要はありません。
合格への道 ③まとめ
ご覧いただきありがとうございました。今回は「金融」にフォーカスして勉強方法を解説しました。
金融機関や証券会社に勤めている方にとっては比較的馴染みやすい分野ですが、未経験の方にとっては最難関であることに間違いありません。実際、金融だけ合格できず、何度も挑戦する方も多く見受けられます。この記事が、少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
次回は「不動産」科目の勉強方法や勉強時間についてお伝えする予定です。どうぞお楽しみに!
個別相談も承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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