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今回は前回の20代・30代編(以下記事)に続いて、40代・50代編について見ていきましょう。
新NISAよくある質問シリーズ⑨ いつ引き出すのか
結論から言うと、「持っているファンドが利益が出ている局面で引き出す」「目的に応じてざっくりしっかり」
「満額引き出しはNG、多少の利益は気にしない」で取り崩すという方法がいいと思います。
40代・50代で過去から積立投資を行っている場合、15年~20年の積立で元金や利息もある程度成果が期待出来ると
思いますが、注意しないと大損する可能性があるので、この3点をしっかりおさえていきましょう。
新NISAよくある質問シリーズ⑨ 利益が出ている局面で引き出す
注意しないといけないポイント①は「利益が出ている局面で引き出す」です。
当たり前のことですが、株価が下落している局面だと、利益が出ておらず、また最悪の場合元本割れなど
せっかくの長期積み立てが無駄になる可能性があります。
もちろん株価の上下は誰にも読めないので、難しいかもしれませんが、「50歳になったら引き出す!」といった
年齢で決めるのではなく、少し長い期間で「50歳前半くらいで引き出そうかなー」くらいで考えるがベストです。
新NISAよくある質問シリーズ⑨ 目的に応じてざっくりでもしっかり
注意しないといけないポイント②は、「目的に応じてざっくりでもしっかり」使うことです。
長年積み立てを行っていると、「引き出して使う」というのが意外と難しい。
下記図は、中央広報委員会が発表した「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和4年)」です。
年令別の保有資産の額をみると60代・70代では中央値で約1100万円の金融資産をもっていることがわかります。
つまり老後に入り資産の取り崩しの段階にもかからず、資産残高があまり変化していないことがわかります。
推察すると、恐らく「老後のため」にと、預貯金や積立投資を行っていたにも関わらず、長年の積立の習慣と
複利効果を実感しているので、「いざ使おう!」と思っても、何だか勿体無くて使えないのではないでしょうか?
新NISAよくある質問シリーズ⑨ 満額引き出しはNG、多少の利益は気にしない
注意しないといけないポイント③は、「満額引き出しはNG、多少の利益は気にしない」で引き出すことです。
皆さん「頭と尻尾はくれてやれ」という言葉をご存知でしょうか。相場の格言なのですが、
投資家の心理としては株価上昇局面だと、「まだもう少し上がるかも、もう少し様子をみようかな」など欲が出て、
なかなか「売り」の決断がしづらいものです。ですが、株価の天井で売ることはほとんど不可能で大抵失敗します。
多少の利益には目をつぶって、頭はくれてやってもポイント②のざっくりでもしっかり引き出すことが重要です。
また引き出す時には、満額を引き出すのはNGです。人生100年時代では40代・50代はまだ半分残っています。
「目的資金だけ」「30%だけ」といったように割合は適当で構いませんが、満額を引き出すことは避けましょう
新NISAよくある質問シリーズ⑨ まとめ
新NISAについて、積立方法やおすすめのファンドなど、「始めるための情報」はたくさん溢れています。
ですが、本当に大事なのは、「終わらせ方」で、積立の最中に市場の上下があったとしても、
最後に笑顔で市場から撤退出来ることが何よりも重要ではないでしょうか?
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