今回は三つの財布分けについて簡単にまとめていきます。
三つの財布は、ライフプランや資産運用を活用していくうえで重要な考え方になりますので
少しでも参考になれば幸いです。
3つの財布わけ
3つの財布わけとは、今お持ちの金融資産(現金・預貯金)を3つのカテゴリーに分けて、管理していく
考え方になります。この考え方を取り入れることで、お金に目的を持たせていくことで、
計画的に資産を運用したり、突然の出費に対応することもできます。
では、それぞれの財布について見ていきましょう。
ひとつめの財布:緊急予備資金(生活防衛資金)
まずひとつめの財布は、緊急予備資金です。生活防衛資金とも呼ばれることもありますが、
人生は思いがけないことばかりで、計画通りにはなかなかいかず、
突然病気になってしまうことや、家電が壊れて買い替えないといけないなど予期せぬ支出が必要になるケースも
多々あります。そのための手当をするための資金がこの緊急予備資金(生活防衛費)です。
それぞれ必要な生活費は違いますが、基本的には生活費の6ヶ月分をこの緊急予備資金として確保しておきましょう。
ふたつめの財布:ゴール資金(目的達成資金)
ふたつめの財布は、ゴール資金です。目的達成資金とも呼ばれ、使う目的のある資金を指します。
予定している車の購入資金や、マイホームの頭金、教育費、旅行の費用等、
将来ある程度予測できる出来事のための資金です。
こちらは人によって必要な資金は異なりますので、ざっくりでも構いませんが、
いつまでにいくら必要なのかを確認してみましょう。
その費用が分かれば、ひとつめの財布:緊急予備資金とは別の口座に確保しておきましょう。
みっつめの財布:長期資金(資産運用資金)
最後のみっつめの財布は、長期資金です。これは向こう10年間は使う予定のない資金を指します。
そしてこの長期資金が、資産運用に回す原資(元本)になります。
将来お金に困らず、夢や目標を実現していくためには、資産運用を取り入れることは非常に重要です。
長期で使う予定のない資金は、口座に眠らせておくことはせず、NISA等の制度を利用して運用しましょう。
ですが、長期資金を確保することを優先して、緊急予備資金、ゴール資金が不足することはよくありません。
優先順位としては、まずはひとつめの財布を確保、次にふたつめの財布、最後にみっつめの財布を確保しましょう。
具体例
手元に1000万あるAさん(30代)のパターン。設定条件:妻・子供と3人暮らしで、生活費は30万/月
①ひとつめの財布:緊急予備資金⇒生活費30万×6ヶ月分=180万円
②ふたつめの財布:ゴール資金⇒教育費(40万円) 車を購入予定(300万円)3人で国内旅行予定(30万円)
上記のケースであれば、①と②で合計550万円になります。
③みっつめの財布:長期資金⇒しばらく使う予定のないお金(長期資金)に上記の残高450万円を回すことが可能です。
最後に
三つの財布わけについて今回は記事にまとめましたが
緊急予備資金の考え方をお持ちの方は多い気がしますが
ゴール資金・長期資金まで分けてコントロールしている方
あまり多くない印象です。
この機会に今一度保有資産の仕訳をしてみては
いかがでしょうか
いくらくらい必要なのか、長期資金の運用方法について等
対応させていただきますので、ぜひご連絡ください
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