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今回は事業定義・経営理念について簡単に解説し、ウィンカムの事業定義・経営理念をお伝えしながら、なぜ事業定義・経営理念を創ったのか、なぜ必要なのか、作ってみてどうだったのかについてお話ししていきます。
事業定義・経営理念とは 事業定義とは
いきなりですが「あなたの事業は何ですか?」と訊かれたとき、自信を持って答えることができるでしょうか?
例えばファイナンシャルプランナーであれば「私の事業はファイナンシャルプランナーです」と答えると思います。
ですがこれは正確ではありませんし、本当の意味で言うと回答になっていません。
事業定義とは「誰に(どんな顧客に)、何を(どんな欲求を)どのように提供しているのか?(欲求を満たす商品やサービスを提供しているのか)」という自らの業を表したものではなく、顧客に対しての定義のことを指しています。
事業定義・経営理念とは 経営理念とは
次に経営理念ですが、経営理念とは「経営の価値判断の基準となる根本的な考え方を表現したもの」です。
経営理念の役割は一般的に経営者の生きる姿勢や企業の存在意義を明らかにすることで、経営の方向性が明確になり、経営者と社員の一体感が生まれ、経営理念に賛同する人材の確保、経営理念に基づく社風の醸成をすることです。
例えばAmazonの経営理念には、以下のように記載があります。
「地球上で最もお客様を大切にする企業になること」
Amazon公式サイトより引用
創業者のジェフベゾス自身の生きる姿勢(顧客は常に正しい)と企業の存在意義(お客様を起点にすること、創造への情熱、優れた運営へのこだわり、そして長期的な発想)を明らかにすることで、優秀な人材が集まり、また社員が行動するときの明確な指針がこの経営理念に込められて表現されています。
なぜ今回事業定義・経営理念を作成しようと思ったのか
これまでの私も「あなたの事業は何ですか?」と人に訊かれたとき、「FP業です」と答えていました。
ですがこう答えた後は「どんな保険を扱っているんですか?」とか「儲かる銘柄教えてください」といったように世の中の人が「FP業」と聞いて抱くイメージをどうしても頭に思い浮かべられてしまい、他のFPとの違いや自分のやっていることをうまく伝えられることが出来ていませんでした。
そこでウィンカムとして「誰に(どんな顧客に)、何を(どんな欲求を)どのように提供しているのか?(欲求を満たす商品やサービスを提供しているのか)」を伝える必要があると強く感じたので今回作成することにしました。
またウィンカムは母が創業した会社ですが、遠くない未来に事業承継をした時、自社の事業を定義し、経営理念として明文化しておくことで、会社を拡大するときや仮に会社が傾きそうになった時でも、この経営理念が存在することで立ち返る場所として重要であると思ったのも作成した理由のひとつとしてあります。
株式会社ウィンカムの事業定義・経営理念とは
事業定義は「わたしたちはFP業ではなく、クライアント一人一人を全力で応援するパーソナル応援業」です。
以前の記事にも書きましたが、私はFPの最大の特徴は、ファイナンスの悩みが解決した先にある理想の未来を一緒に想像し、描き、お金・経済的な側面のサポートだけではなく、その人がどう生きたいのか、死ぬときにどんな思い出を胸に人生の幕を閉じたいのかを一緒に考えて、一緒に悩み、時に励まして支えていく仕事だと書きました。
そこでウィンカムは「応援されたい・人生を輝かせたいという人の夢や目標を実現するために、ライフプラン・ファイナンシャルプランを通じて、人生に寄り添い、応援すること」を事業の定義として策定しました。
経営理念は
- 「わたしたちは、その人を全力で応援し、一人一人を輝かせることで社会を輝かせます」
- 「わたしたちは、ライフプランとファイナンシャルプランを通じて、新しい生き方を提供します」
- 「わたしたちは、 顧客・同僚を応援し、共に成長し続けます」
上記の事業定義や自分として大事にしている部分と向き合って、経営理念を今回作成しました。
事業定義・経営理念を作成してみてどうだったのか
実際に今回事業定義・経営理念を策定してみて、ベクトルを自分に向けて向き合うという作業は根気が必要でした。
本当に自分がしたいことはなんなのか?応援するってどういうことなんだろう?とか自問自答を繰り返しながら作っては消して、また作っては壊して、、、みたいに終わりがない感覚を味わいました。
ですがこの事業定義・経営理念を作る前と作った後の一番大きい変化は、事業定義・経営理念を明文化したことで自社の存在意義や使命を認識し、未来への燃える想いを感じることができていることだと思います。
またこれからどんな困難や逆境が出てたしても、立ち返る場所が出来たのも心理的に少し軽くなった気がします。
まとめ
目まぐるしく変化するこの時代において、ビジネスの中身が変化をしていくことはあります。
むしろ変化を恐れずに変わっていく必要もあると思います。このような会社を取り巻く環境が大きく変化している時こそ、確固とした理念を持って進むべき道を見極めていくためにもこの事業定義・経営理念が必要だと思います。
かつて写真フィルムが主力事業だった富士フィルムも、機能性化粧品「アスタリフト」シリーズや健康食品を開発し販売しています。 やっている事業は時代とともに変化し違えど、経営理念「地球上の笑顔の回数を増やしていく。わたしたちは、多様な「人・知恵・技術」の融合と独創的な発想のもと、様々なステークホルダーと共にイノベーションを生み出し、世界をひとつずつ変えていく」ことからはぶれていないのが伺えます。
ぜひ皆さんも事業定義・経営理念を策定してみてはいかがでしょうか?
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