海外視察を通じて
2025年は、私自身にとって「改めて投資とは何か」「情報との向き合い方とは何か」を深く考えさせられる一年になりました。その大きなきっかけとなったのが、海外での市場視察です。
5月には香港、11月にはプーケット、12月にはカンボジア。
それぞれ目的は違えど、共通していたのは「現地を自分の目で見る」「空気を感じる」ということでした。
今回は、これらの視察を通じて感じたこと、そしてウィンカムとして大切にしていきたい姿勢について、少し整理してお伝えしたいと思います。
5月 香港|オフショア投資の勉強会と市場視察
5月は香港にて、オフショア投資の勉強会と市場視察に参加しました。
香港は言わずと知れたアジア屈指の金融都市。
「オフショア」という言葉だけが先行しがちですが、実際に現地を歩くことで、制度・プレイヤー・資金の動きがどのように絡み合っているのかが、より立体的に見えてきます。
勉強会では、富裕層向けの資産管理の考え方や、国際分散の実務的な話も多く、日本国内だけでは得られない視点を多く学びました。
一方で印象的だったのは、「どんなスキームであっても、結局は“誰のためのものか”が問われる」という点です。
制度や商品はあくまで道具。
それをどう使うか、その商品やサービスは誰にとって意味があるのか。
ただ売る側が儲かるためだけに提案するなら全く顧客ファーストではないかと。
この原点は、日本でも海外でも変わらないと強く感じました。





11月 プーケット|ウォルトンのご褒美旅行で感じた“規模感”
11月は、プーケットへ出張。
ウォルトン・ランドバンキングのご褒美旅行という形でしたが、単なる旅行ではなく、ウォルトンという会社が持つスケールとビジョンの大きさを実感する機会となりました。
現地で感じたのは、「構想が10年単位、20年単位で描かれている」そして「アメリカの大きさ強さ」ということ。
短期的な価格の上下ではなく、国や地域の成長そのものを前提に事業が設計されている。
その発想は、日本の不動産や投資の感覚とは大きく異なります。
プーケット自体も、観光地としての顔だけでなく、インフラ整備や長期滞在ニーズの高まりなど、確実に次のフェーズに入っていることを肌で感じました。
数字や資料だけでは伝わらない「勢い」や「熱量」。
これは、現地に行かなければ分からないものです。




12月 カンボジア|不動産投資の“現場”を歩く
12月はカンボジアへ。
目的は、弊社で支援している農園の視察と、不動産投資の現場視察です。
建設が進むエリア、すでに人の流れが生まれている場所、まだ何もない土地。
同じ国の中でも、エリアごとの成長スピードや性質はまったく違います。
また7年前に行った時より遥かにインフラが整備され、建設が進んでいます。
特に印象的だったのは、「これから変わる前の空気」を感じられたこと。
日本ではすでに成熟しきった市場が多い中、東南アジアにはまだ人・ものに余白があります。
もちろん、リスクがないわけではありません。
制度の不安定さ、情報の非対称性、為替リスク、政治リスク、地政学リスク。
だからこそ、現地を見ずに判断することの危うさも同時に感じました。
日本の報道でやっているようなタイとの紛争も全く様子が違います。





市場視察の重要性と、東南アジアの成長
今回の一連の視察を通じて改めて感じたのは、
「投資は、情報ではなく体感で理解するものがある」ということです。
ネットや資料で得られる情報は便利ですが、それだけでは判断できない要素が確実に存在します。
人の熱量、街の動き、空気感。
これらは、数字には表れません。
そして東南アジアは、まさにその成長を「今この瞬間」も続けている地域です。
若い人口、都市開発、外資の流入。
可能性と同時に、慎重さも求められる場所だからこそ、現地視察の価値は大きいと感じています。
ウィンカムとして「売らない」ことへのこだわり
ウィンカムとして、私たちが大切にしているスタンスがあります。
それは、「売ること」を目的にしないということです。
投資商品を売ることは簡単です。
しかし、その人に本当に必要かどうか、将来どうなるのかまで考え抜くことは、簡単ではありません。
この姿勢は、これからも変えません。
一方で、「何もしない」わけではありません。
世の中の変化やニーズは確実に多様化しています。
国内だけで完結しない資産の考え方を求める方も増えています。
ウィンカムとしては、売らないことにこだわりつつ、選択肢を知ってもらう動きは、今後も続けていきます。
最後に
香港、プーケット、カンボジア。
それぞれの地で感じたことは、「投資の本質は人と未来を見ること」だという点でした。
これからもウィンカムは、
・現場を見り知ること(百聞は一見に如かず)
・空気を感じる
・選択肢を増やし続ける
このスタンスを大切にしながら、必要としてくださる方に、誠実に向き合っていきます。
今後も、こうした視察や学びについては、随時発信していきますので、ぜひ引き続きご覧ください。


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