ご覧いただきありがとうございます。
前回の記事では、子どもに係る教育資金について、実際に係る費用と
国からの援助について記載しました。(まだお読みでない方は下記記事からまずはご覧ください)
今回は一番お金がかかるであろう大学進学の際に、不足が懸念される500万円の捻出方法についてまとめていきます。
大学進学をするかしないかの2択ではありません
ライフシフト2.0という本をご存知でしょうか?
この本の中では、これからの生き方は、これまでの3ステージの人生から
「マルチステージの人生」になっていくという話です。3ステージとは何か?というと、
1ステージ:大学高校などで学んで
2ステージ:卒業後、就職し
3ステージ:その後60歳~65歳ぐらいで引退して、悠々自適のリタイア生活を送る・・・
こういった学んで働いて引退というシンプルな3ステップの人生から、
これからの生き方は
好きな時に学びなおしたり、学び続けたり、働き方を変えたりする
多様な人生になっていくということです。
高校卒業後は、なんとなくみんな大学に進学するから、自分も大学に行くという考え方ではなく、
いままさに人生の岐路に立っているお子様がいる家庭であれば、これからの生き方について
親子で一度時間をかけて話し合ってみるといいかもしれません。
ですが、どのような選択をしたとしても、ゆとりある資金計画、事前の準備は必要になります。
お金が無ければ、「働く」という選択をする以外の自由はありません。
大学進学した場合には、約500万円が必要となってくる
前回の記事で記載したように、大学進学をするとなると、入学金・学費・交通費や付随するテキスト代、PC代、下宿するの
であれば、その費用など、お金がかかるシーンが多くあります。ざっくりの費用感でいくと約500万近くかかる計算です。
前述した児童手当200万円を全額回したとしても、あと300万足りない計算になります。
この300万を貯める方法について、早速本題に入っていきます。
方法①自力で貯める
一つ目の方法は至ってシンプル。収支の中で、支出を抑えて、貯蓄に回し、定額預金で貯めていく方法です。
このあとご紹介する方法の中では、一番リスクが少なく、手間がかからず、堅実な方法かもしれません。
ですが、皆様もご存知の通り、銀行の低預金金利では、お金が増えることは望めないでしょう。
金庫にお金が入れておくことと、なんら変わりがないように思います。
方法②学資保険を利用する
学資保険は、教育資金を貯める機能と保障がセットになった保険のことです。
子どもが18歳・20歳など一定の年齢になった際に満期保険金や祝い金を受け取れます。
また、もし親が死亡して高度障害状態になって保険料の支払いができなくなった場合には、その後の保険料の支払いが
免除される特約が一般的についています。様々な種類の学資保険が販売されているので、利用するのもありでしょう。
ただし、学資保険を解約すると解約返戻金が戻ってきますが、この解約返戻金が払い込んだ保険料の総額よりも
少なくなる可能性もあります。つまり元本割れの可能性も0ではありません。
最近の学資保険は、低金利の影響で満期まで契約していても元本割れや返戻率が100%を少し上回る程度という商品が
多いことも事実です。仮に収入が途絶えたりなどの不測の事態が発生し、途中解約した場合の解約返戻金で
元を取るのはかなり難しい状況といえるでしょう。
方法③各種給付金・奨学金を利用する
現在多くの方が利用しているものとして、国の奨学金制度や民間の奨学金制度があります。
所得金額や保有資産、お子さまの学力などの水準を満たすと、
入学金と授業料の免除または減額、返還不要の給付型の奨学金を利用できる場合があります。
これは「高等教育の修学支援新制度」という国が定めた制度で、いわゆる「大学無償化」の制度です。
また、国が定めたもの以外では、自治体や大学、民間企業が設けている奨学金制度もあります。
ただし返済が必要な奨学金は、借金と同じですので、利用する際には検討が必要です
方法④教育ローンを利用する
教育ローンは、国民政策金融公庫や銀行、信用金庫などで扱われています。
例えば、日本政策金融公庫の教育一般貸付(※)は、学生1人に対して、上限350万円まで借入れることができ、
返済期間は最長で15年、金利は固定で1.66%です(2021年10月現在)
また、世帯年収500万円以下の母子家庭や父子家庭には金利の低減措置や返済期間の延長を設けています。
ただしこちらもローン=借金ですので、返済義務のある奨学金同様に借りる際にはよく検討しましょう。
方法⑤積み立てNISAなどの投資信託を利用する
最後の方法としては、投資信託を利用して、資産を運用しながらお金を準備していく方法です。
方法①の貯金と違って、資産運用をしているので、お金にも働いてもらうため、最終的に増える可能性があります。
また方法③④の奨学金・ローンとも異なり、自分の元値で運用を行うため、借金を避けることができます。
ただし、投資ですので、市場状況、運用方法、選択する投資信託商品によっては、元本割れするリスクがあります。
まとめ
教育資金の準備方法を今回は記事にさせていただきました。他にもネットで検索すると、様々な情報が溢れています。
どの方法も、正解であり、決して間違いではありません。またこの記事も基本的なことしか記載しておりません。
ご自身にとって一番のベストな方法は、現在の状況、これからの生き方で全く異なります。
弊社は生命保険や投資信託などの金融商品を
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