長期投資について

ご覧いただきありがとうございます。

今回は前回の記事に続いて、投資の基本「長期投資」について記事にしております。

昨今投資詐欺のニュースを目にすることも増え、ファイナンシャルプランナーとしては

報道を見るたびに、悲しい気持ちになると同時に、より多くの方に正しいお金の知識を

身につけてもらい、マネーリテラシーを高めていかないといけないなと感じております。

目次

長期投資とは

金融庁のホームページでは、長期投資について以下のように記載があります。

投資には、中長期的に行っていくことで、投資資金を運用して得られた利益が更に運用されて増えていく「複利」の効果があります。「投資期間」と「複利」の効果には関係があり、投資期間が長いほど、複利効果も大きくなる傾向があります。また投資期間が長いことで、投資による価格変動リスクが小さくなり、安定した収益が期待できます。

投資の基本 : 金融庁 (fsa.go.jp)

分散投資とあわせて「長期投資」を行うことでリスク(プラスもマイナスも含む利益の振れ幅)を小さくするだけでなく、

利息が利息を生む「複利の効果」も期待できます。

長期投資の重要性

皆様投資と聞くと、真っ先にイメージするのは、大型のPCを何台も並べて、株価チャートを見ながら

売り買いを一瞬一瞬で行っていくデイトレーダーを想像しがちですが、

あれで稼げる人はほんの一握りの天才か奇才でしか不可能です。

投資の基本は、リスク回避と地道にコツコツが基本です。

長期投資は簡単に言うと、我慢強く、利益が出ても使ってしまわずに、未来のために再投資しようということです

下は金融庁のHPから抜粋した投資機関と複利効果の関係の図です。

長期投資の注意点

上記の図を見てください。よりイメージしやすく解説すると

複利の効果が理解できず、欲望に忠実なAさんのパターン(単利)

「1年目だけで、100万円を年10%で運用したから、利益が10万も出たぞ!これは儲けたな!引き出しておこう」

「2年目も、元金100万は使ってないから、また10万の利益が出たぞ!もう20万になった!引き出しておこう」

毎年10万を引き出していたAさんの手元には・・・10年後・・・投資元金100万+投資成果100万の合計200万円

一方

複利の効果を理解している、我慢強いBさんのパターン(複利)

「1年目だけで、100万円を年10%で運用したから、利益が10万も出たぞ!これは使わずに再度投資に回そう」

「2年目は、元金100万+前年利益10万で運用したから、利益は11万になったぞ!これも再度投資に回そう」

毎年出た利益を再投資したBさんの手元には・・・10年後・・・投資元金100万+投資成果159万の合計259万円

複利効果を利用すると、10年後には、約60万円も差がついています。

長期で投資を行うことで、複利の効果を最大化していくことができます。

でも実際に長期投資したら効果があるの?

下記は保有期間1年と10年のリスクの比較です。

保有期間1年では、最大リターンと最小リターンのブレ幅がかなり大きいことがわかります。

逆に保有期間10年では、そのリスクが小さいことがわかります。

保有期間が長ければ長くなるほど、このリスク幅は小さくなる傾向にあります。

https://www.nomura-am.co.jp/news/20210316_14A57CEA.pdf

長期投資のデメリットは?

結論から言うと、デメリットは少ないのですが、強いて言えば

期間が長期になり、リスクが少ないので、投資自体は味気なく、つまらないと感じるかもしれません。

また長い期間ですので、辛抱強い投資の姿勢が必要です。

また何度も繰り返しになりますが、投資にリスクはつきものですので、元本割れリスクも0ではありません。

ですが、分散投資と組み合わせることで、0に限りなく近い数字までリスクを回避することは可能です。

最後に

ご覧いただきありがとうございます。

前回の記事「分散投資」と「長期投資」は

投資の基本であり、リスクの最大回避の手法です。

弊社は金融商品・投資信託を売らないコンサルティング業務

に徹しているので、ご不明な点がございましたら、

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