新NISAよくある質問シリーズ⑫海外留学(移住赴任)の場合のNISA口座の取り扱いについて

新NISAよくある質問シリーズ⑫は、海外に留学や移住、お仕事で赴任される場合に、NISA口座が

どうなるのか?についてまとめていきます。

目次

新NISAよくある質問シリーズ⑫ 大前提~NISAは日本国内に居住~

NISA口座は、日本国内にお住まいの18歳以上の方ならどなたでも利用でき、・・・・・略

つまり「日本国内に居住者」していなければならず、転勤や留学などで居所を国外に移すと「非居住者」になるため

その場合、証券口座は原則、解約もしくは凍結されてしまうのがこれまでの制度でした。

ただし、グローバルな時代において、この制度が時代に逆行していることもあり、2019年4月以降の改正で

それまで非居住者のNISA口座内の資産は自動的に課税口座に払い出され、帰国後もNISA口座に再び戻すことは不可

だったものが、「給与等の支払をするものからの転任の命令等の理由により出国をして非居住者となった場合」

また「そのものについていく配偶者」について一定の手続きを条件にNISA口座のままで保有できるようなりました。

ただし、注意ポイントが何点かあるので、以下で説明していきます。

新NISAよくある質問シリーズ⑫「5年以内」の「赴任」なら継続保有が可能

1つ目の注意点は上記にも記載のあるように「会社の命令で行く転勤者のみ」ということです。

留学やその他自己都合など「やむを得ない事由」でない場合は対象外になり、お子様ついても対象外です。

また保有できる期間は最長5年間で、この期間中は保有継続のみが可能で、新規での買い付け不可能になっています。

5年以上の赴任になる場合には、継続保有はできません。

金融庁「平成31年度税制改正について」より

また出国時・帰国時に、所定の届出書を提出しなければならないのも忘れないようにしましょう。

新NISAよくある質問シリーズ⑫ 金融機関によって対応が異なるので注意

二つ目の注意点は、この制度が義務ではないので実際の取り扱いについては証券会社によって異なる点です。

NISA口座での保有が継続できる金融機関も増えてはいますが、本記事を執筆している2024年1月末時点では、

NISA口座をそのままの形で継続できるサービス体制があるのは楽天・野村・みずほなど一部金融機関に限られ、

私のクライアントの多くが利用しているSBI証券はなんと不可能とのこと!

新NISAよくある質問シリーズ⑫ まとめ

今後海外に転勤や移住・留学を検討している方は、新NISAの取り扱いについては十分注意しましょう。

その上で、海外で居住している際にも活用できる制度や海外での投資についても合わせて検討する必要があります。

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