投資で騙されやすい人の特徴と騙されないようにする方法

ご覧いただきありがとうございます。

新NISAをきっかけに資産運用を始める人も少しずつ増えてきました。それに伴い残念ながら詐欺にあったり、得られるリターンにリスクが見合っていない投資話に乗っかってしまっているケースを目にすることも増えました。

今回は投資で騙さやすい人の特徴と怪しい商品の特徴についてお話しし、対策についてもお話ししていきます。

目次

騙されやすい人の特徴 「足るを知る」を知らない人

マイナビウーマンによると、騙さやすい人の特徴として以下の7つが挙げられています。

(1)自己評価が高く「自分は絶対に騙されない」と思っている
(2)自分で物事を考えず、他者の意見に流されやすい
(3)社会経験や人生経験が乏しい
(4)権威や肩書に弱い
(5)相談相手や頼れる人がいない
(6)純粋すぎて何でも信じてしまう
(7)優しい性格で断ることが苦手

当てはまる人は注意が必要ですが、投資詐欺で騙されている人、危うく騙されそうになっている人を見るとこれに当てはまらない人もいます。なぜ多くの方が投資詐欺で騙されてしまうのか。

それは「足るを知る」ことを知らないからです。※「足るを知る者は富む」については以下記事をお読みください。

「足るを知る者は富む」は、「満足することを知っている者は、たとえ貧しくとも精神的には豊かで幸福であるということ。 人間の欲望にはきりがないので分相応のところで満足することができる者は心が富んで豊かである」です。

周りを見渡せば高級車に乗って、豪邸に住んで高級レストランで食事をしている人は沢山います。そういう人達のようになりたい!と思って自分にベクトルを向けて努力すること素晴らしい事です。ですが気を付けないといけないのは、仮に少し近づいたとしても上には上がいてキリがないということです。

足るを知らないがゆえに、「もっとお金が欲しい」「お金持ちになりたい」という欲望に惑わされることで、投資詐欺に引っかかってしまっているのではと思います。

騙さやすい人の特徴 「リスクを理解していない」

またふたつめの騙されやすい人の特徴としては、リスクを理解していないことです。

株式にしろ債券にしろ、投資信託にしろリスクがあります。リターンとリスクは表裏一体で切っても切り離すことは出来ません。高いリターンの裏には高いリスクが潜んでいます。「年利回り15%確定」「元本保証で利回り10%確約」「必ず儲かる」などリターンしか開示や説明されておらず、リターンの根拠が曖昧な場合やリスクについての説明がない場合には黒です。最近聞いた話では、とあるセールスマンから「根拠はありますが、保守業務の観点から契約を結んだあとでないと開示できない」と言われたそうです。まずあり得ませんので気をつけてください。

リターンとリスクは過去のデータから数値で表すことができます。例えば外国株式であれば過去20年間の平均利回りは10.4%リスクは18.6%です。外国債券であれば平均利回り4.0% リスク8.5%はです。

またリターンとリスクはコントロールすることができます。先ほどの外国株式と外国債券を組み合わせると、平均利回り7.5% リスク12.5%となり、外国株式だけ投資していた場合と比較してリターンも下がりますが、リスクも下げることができます。

リスクとリターンが数値で表せないものや自分でコントロールできないものは買うべきではありません。

怪しい商品の特徴 「紹介料が入るビジネスモデル」

怪しい商品の特徴としては、人からの紹介で契約するものです。「私もやっててこれかなり儲かるよ」とか「利回りは10%だけど紹介すると紹介料で別で〇〇万円(〇〇%)キックバックが入る」とかとか。全部アウトです。

投資とは株式・債券・投資信託などの金融資産に資産を投じることで利益を期待することです。株式投資で投資先が企業であれば企業がより良い商品・サービスを開発するための資金としてあなたが投じた資金が活用され、企業の価値が上がると投資した資産の価値も上がり利益が得られます。また配当がある企業の株を保有していれば、株主として定期的に配当金を受け取ることができますが、基本的に配当金は企業がこれまで積み重ねてきた利益から分配されます。

先ほどの「利回り10%と紹介料」のお金は一体どこから生まれたものでしょうか?この紹介料は配当金でしょうか?多くの投資詐欺はAさんから集めた資金をBさんに横流ししているだけのタコ足配当です。

騙されないようにするには 「身なり、雰囲気」

怪しい話が来た際に確認すべきは、「営業マンの身なりと雰囲気」です。

実際の経験からセミナーや講演会などで話をする人が高級スーツ、高級時計、ピカピカに磨かれた靴の場合には注意が必要です。おそらく幹部クラスなので、ある程度甘い汁を吸っている成金なので過度な着こなしのケースが多いです。また営業レベルは末端なので、甘い汁は吸えていません。スマホの画面が割れていたりスーツやシャツにしわが寄っていたりカバンが安物のケースでその人自身が全然儲かってなそうな場合はだいたいアウトです。

騙されないようにするには 「足るを知ること」

投資詐欺に合う人騙さやすい人は「足るを知らないがゆえ」に簡単に騙されてしまいます。まずは将来どんなことがしたいのか、どのように暮らしていきたいのかを考え、自分の中で分相応の範囲で満足ができるレベルを確認しましょう。そして一度ライフプランキャッシュフローを作成して、どのくらいお金がかかるのかを数値で確認し足らない金額があればそれを埋めるために資産運用を検討しましょう。

まとめ

私のところにも、個人に対する投資話や「弊社の紹介する商品は年利回り〇〇%です。こちらの商品をクライアントに勧めて頂き、成約された場合には契約金額の〇〇%をお支払いします」などの業務提携の話もきます。

たまに話を聞くこともありますが、突っ込んで聞くとリスクリターンについての説明ができず、整合性が合わなくなり、しどろもどろになりひたすらにマニュアル通りのメリットやリターンのみ説明するケースがほとんどです。

ですが投資話が噓か誠か、良いか悪い、リスクリターンはどうかについて判断することは簡単な事ではないと思います。まずは本日の記事を思い出していただき、一人でも多くの方が被害に合われないことを祈っています。

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